四十肩 

寒い一週間でした。
朝でマイナス5℃くらい、日中で2℃くらいでしたか。
でも去年よりまだ暖かいです。

左の道が僕の自転車通勤路です。

香港に転勤されたAさーん!
フランクフルトはこんな感じの雪景色になってます。

次の「IKA会」いつにしましょうかね?
ダウンジャケット大助かりです。


s-DSC03009.jpg

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最近治療に来られる方が多い、俗に言う「四十肩」。

「四十肩」と検索サイトでチェックしても、僕には納得いく説明のサイトが見つかりません。

「肩こり、首の凝り」が原因と書いてある日本のサイトが多いのですが、では何故、
それが原因となるのかを説明してあるサイトには巡り会えません。

ということで何故それが起こるかを、僕なりに簡単に説明してみましょう。

結論からいうと、「肩甲骨が動かない」のが原因。
肩甲骨の周りの筋肉が硬くて動きが悪いから、というと判りやすいでしょうか。

日本のサイトの話しに戻りますが、治療に関するアドバイスでも「肩を良く動かす!」
というのが多いのですが、
動かさなければならないのは肩ではなく「肩甲骨」です。

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これは右肩を後ろ側から見た普通の状態。
左のパイプは背骨とします。

左側の大きい骨が肩甲骨。
右側が右腕の骨になります。


s-DSC03004.jpg


右腕をどんどん真横に上げていっています。
60度までは腕のみ動きで挙がります。
肩甲骨はそのままで動きません。


s-DSC03005.jpg


でも60度以上に腕を挙げたいなら肩甲骨も一緒に動く必要があります。
こんな感じで。


s-DSC03006.jpg


でも、(60度以上腕を挙げようとしているのに)肩甲骨が動かないと、
紫色の印をつけた金属部分、と右肩がぶつかります。

ちょうど屋根のひさしの部分にぶつかる感じです。
ドイツのお医者さんたちも、ダッハ(屋根)にぶつかってるねーとレントゲン写真を見ながら
説明します。

これが四十肩と呼ばれる症状の一番多い形です。


s-DSC03007.jpg


右横から見てみます。
黒いのが腕を真横に持ち上げる筋肉とします。
(筋肉には損傷なしと仮定して話しています)

腕を挙げようとしているのに肩甲骨がそのままなので、筋肉の腱が骨と骨に挟まれています。
ここで痛みがでる訳です。


s-DSC03012.jpg


利き腕じゃ無いのに(普段使わないのに)挙がらなくなりました、というのがこの場合。
もっと肩甲骨を動かしてあげる必要があったわけです。

良く使う腕 = 利き腕、にはあまり起こら無い場合が多い。
上記の逆になりますが、肩甲骨の動きが良いからです。

ここまでは普通の説明。

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以下は僕の臨床からの考え方。

なぜ肩甲骨の動きに差が出るのか?という原因です。

姿勢の悪い人に問題が出やすい。

骨盤のズレがある人。
例えば、座る時に何時も左足を上にして組む人 = 左肩が上がっている場合が多い。
(何時も同じ横向きで寝ている人もこれに当たります)

初期には股関節でズレが出るのですが、いずれにしても足の長い方の肩が上がります。

そういう人は、肩が上がっているほうの手ばかりを使いがち。
ショルダーバックを持つのも、手提げカバンを持つのも左手を使う人が多いです。

下の写真は判りやすいようにわざと傾けて、左右の肩の高さに違いを付けています。

左肩甲骨がが上がっているのでスペースが沢山あり、左手はスムースに挙がります。
腕がひさしの部分にあたりません。

右側は肩甲骨のひさしの部分が下に傾いています。
故に右肩がぶつかりやすい訳です。

肩は凝らないのに四十肩になってしまいました、という人はこの肩の高さに
差がある人に多いと思います。

あとは「両肩同時に四十肩になる事は無い」ということを僕は付け加えたいです。
両肩同時に問題が起きている人は、どちらかは別の原因による、
と僕は考えます。


s-DSC03013.jpg



    足を組む  → 股関節が開く  → 骨盤のズレ  → 足の長さに差が出る 

  → 背骨の湾曲   → 肩の高さに差が出る  → 肩甲骨の動きが悪くなる 

  → 肩甲骨の周りの筋肉が凝る → 腕を挙げるとき肩甲骨が動かなくなる  

→ 上腕と肩甲骨のひさしの間で腱が挟まれて痛みがでる


こんな感じでしょうか。

肩の痛みの原因が肩のみにあるのでは無く、その遠因が普段の生活の中に隠れている
可能性がある、ということを判っていただけると嬉しいです。



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プロフィール

shiatsukenkodo

Author:shiatsukenkodo
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・石川 正使 丑年生まれ

・在独29年(治療師歴29年)

・独日の治療国家資格を持つ、世界で一番患者さんに恵まれている治療師

・指圧師
 独・医療マッサージ師
 独・理学療法士
 独・リンパドレナージュ
   治療師
 独・スポーツ理学療法士

・ドイツスキーナショナルチームの専属治療師として世界中を転戦

・ドイツチームでオリンピックに参加した唯一の日本人

・渡独前の夢はすべて実現させました

・お陰様で自分の腕一本で海外生活させていただいています

・この仕事が大好き

・今が一番楽しいです

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・仕事で一番大事な指の怪我が心配で、高校1年生からのめり込んだラグビーを、40歳で引退

・ラグビーを辞めても、好きなスポーツの順番は変わらず、ラグビー、自転車、スキーの順

・健康維持とストレス発散の為、一年中、毎日往復20kmの自転車通勤で、体力抜群のドイツ人相手にバトルを繰り返す毎日を送っている、下りが苦手な元登録レーサー

・生涯のモットーは、

 「人生は強気で行く」
 
 「本物を目指す」

・ ライフワークは

 「治療の探求」

 「ドイツ語の上達」

----------------------

・どう見られるかより「どう在りたいか」を常に自分に問いたい

・生きていく為の仕事ではなく、仕事の為に生きていく人生

・21歳で天職と決めたこの仕事で「知命」を迎え、全ての夢を叶え、生計を立てられる幸せを沸々と感じる昨今

・「職人」「求道心」「前進」

・ブレない生き方

・「初心」「基本」「患者さんを思う心」の難しさ、大切さが最近やっと判りかけてきました

・25年以上もかかってやっと、「治療の基礎」が確立してきたかなぁー、と思う今日この頃

・それに比例して日々増していく「治療は難しい」という思い

・治療を追求すればするほど天井の低い「先細りの筒の中」を進んで行く感じがします

・治療でも人生でも最後の勝負を決するのは、「気」ではないかと考えています

・全ての夢を叶えさせてくれたドイツに感謝

・90歳まで現役治療師として、患者さんに喜んで頂き、社会に貢献する事を、毎朝深く祈念しています

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