20ポンド札

いい天気が続いています。
日中は25℃位。
夜は15℃以下に下がるので熟睡出来ます。


sDSC_0531.jpg

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

金曜日は「ランナーズ会」。

フランクフルトで一番参加資格が厳しい飲み会。
男性はフルマラソン完走者、女性はハーフ完走者。(笑)

今回は中華。(前から行きたかった店!)
参加者6人。(初参加3人)
幹事のKさんお疲れ様でした。

どういう経緯か忘れたのですが、ある人とマラソンで
「シャンパン」を賭けての勝負になってしまいました。

我々の勝負レース。
10月28日のフランクフルトマラソンで。

あれ?勝てば良いんでしたっけ?
それとも4時間切らなければダメなんでしたっけ??

覚えてない。
Wさん、Kさん、次回教えてください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先週ある超有名韓国企業のトップの自宅に出張治療。

治療院が朝から晩まで忙しいので、出張治療は
ここ数年ほとんどお断りしてきた。

昼過ぎに韓国人の友人の妹から電話。
今晩是非にとのこと。(彼女はその企業の社員)

以前サッカーのドイツワールドカップの時も
ベルリンに来てくれと頼まれて断ったのだった。

本当は断りたかった。
21時半からの治療は朝早い僕にはキツイのです。

でもあまりの彼女の真剣さに受諾。

最後の患者さんの治療を定時の19時半で終了。
いつもより急いで自転車で帰宅。

シャワーを浴びて、即、車で向かう。
用意した「おにぎり」を食べながら。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

久しぶりに車の中で儀式。

出張治療に向かう時に必ず自分に言い聞かせる言葉がある。

「普段通りに治療する」

とかく、有名人や政治家、超大金持ち、企業のトップ
の方を治療する時に「舞い上がる」場合がある。

自分も20代後半まではそうだったのでは。
今思い出すと「カッコワリ〜」って思うが(笑)

昔から自分を客観的に見ているもう一人の自分がいて、
それだけは避けたいと思ってきたのだが。

コンプレックスの裏返しですね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今まで沢山の御自宅を訪問したが、流石に今回は別格。
過去一番の豪邸。内装も超豪華。

若い社長さん。40代半ばくらいか。
予想通り感じの良い人。

パリから飛んできた直後らしい。
治療を始めてすぐに延長を頼まれたので正味90分。

終了。治療代を支払おうと財布を覗いた彼が
「Aaaaaa-」とヒョウキンな声を。

お金が少し足りないらしい(笑)

足りない20ユーロ分はイギリスの20ポンド札で戴きました。
(別の方法でも良かったんだけど)


sDSC_0528.jpg


帰りの車の中で治療の反省をしながら思ったのが、

「仕事を戴けるだけありがたい」ということ。

治療院での仕事が忙し過ぎて、最近この気持ちを忘れていた。

「喜んで頂けるならタイトな中でも仕事を受けていこう」

この気持を忘れない為にこの20ポンド札は使わないで、
部屋のコルクボードに止めることにしました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本を飛び出してから5年後。
念願が叶いドイツのスキーナショナルチームに就職。

もちろん選手の治療、健康管理が仕事だが、雪上練習にも
同行してタイムを計ったりビデオ撮影も手伝う。

レースのときはスタート地点で選手のケアをしたり、
無線でコーチからの指示を伝えるのも僕の役目。

チームに入った直後にコーチから言われた事がある。

「大きなレース、例えば世界選手権やオリンピックなどでは
選手だけじゃなく、周りの人間が舞い上がってしまうことがある」

「そうすると、普段やらない事をやってしまうんだなぁ」

「1本目にうちの選手が好タイムを出した時なんかもそうだな」
(レースは1本目と2本目の合計タイムで競われるため)

「いいか、タダシ。お前がスタート地点で普段やらないことを
やれば、選手の気持ちが乱れるぞ!」

僕はどのレースでもこの言葉を忘れずにスタートに向かった。

現在どんな社会的地位の高い人の前でも飄々としていられるのは、
このスキーチーム時代の訓練のお陰かもしれない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ドイツにいるお陰で日本ではまずお目にかかれない
であろう方々の治療をさせていただく機会が沢山ある。

面白いもので大企業の重役は上に行けば行くほど
魅力のある人達。民間の場合は共通しています。

「普段通りに治療する」

治療技術を見せるというより自分自身を見せる感じに近い。
相手は百戦錬磨の人達。見栄を張っても無駄なのです。

元総理大臣でも、月に一度来て下さる市井の患者さんでも
僕の接し方は全く同じ。

治療も変わりません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

人気のうさまろ。


sDSC_0510.jpg


今日はたっぷり遊んであげました。
スポンサーサイト

theme : 人生を豊かに生きる
genre : 心と身体

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

shiatsukenkodo

Author:shiatsukenkodo
--------------------------------------------
・石川 正使 丑年生まれ

・在独29年(治療師歴29年)

・独日の治療国家資格を持つ、世界で一番患者さんに恵まれている治療師

・指圧師
 独・医療マッサージ師
 独・理学療法士
 独・リンパドレナージュ
   治療師
 独・スポーツ理学療法士

・ドイツスキーナショナルチームの専属治療師として世界中を転戦

・ドイツチームでオリンピックに参加した唯一の日本人

・渡独前の夢はすべて実現させました

・お陰様で自分の腕一本で海外生活させていただいています

・この仕事が大好き

・今が一番楽しいです

----------------------

・仕事で一番大事な指の怪我が心配で、高校1年生からのめり込んだラグビーを、40歳で引退

・ラグビーを辞めても、好きなスポーツの順番は変わらず、ラグビー、自転車、スキーの順

・健康維持とストレス発散の為、一年中、毎日往復20kmの自転車通勤で、体力抜群のドイツ人相手にバトルを繰り返す毎日を送っている、下りが苦手な元登録レーサー

・生涯のモットーは、

 「人生は強気で行く」
 
 「本物を目指す」

・ ライフワークは

 「治療の探求」

 「ドイツ語の上達」

----------------------

・どう見られるかより「どう在りたいか」を常に自分に問いたい

・生きていく為の仕事ではなく、仕事の為に生きていく人生

・21歳で天職と決めたこの仕事で「知命」を迎え、全ての夢を叶え、生計を立てられる幸せを沸々と感じる昨今

・「職人」「求道心」「前進」

・ブレない生き方

・「初心」「基本」「患者さんを思う心」の難しさ、大切さが最近やっと判りかけてきました

・25年以上もかかってやっと、「治療の基礎」が確立してきたかなぁー、と思う今日この頃

・それに比例して日々増していく「治療は難しい」という思い

・治療を追求すればするほど天井の低い「先細りの筒の中」を進んで行く感じがします

・治療でも人生でも最後の勝負を決するのは、「気」ではないかと考えています

・全ての夢を叶えさせてくれたドイツに感謝

・90歳まで現役治療師として、患者さんに喜んで頂き、社会に貢献する事を、毎朝深く祈念しています

最新記事
最新コメント
カテゴリ
FC2カウンター
月別アーカイブ
最新トラックバック
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示