今回の卒業試験にあたり、沢山の方から激励を戴きました。
「石川さんなら大丈夫でしょ!」
という、悪意の無いプレシャーも戴きました(笑)。
日本に帰られた患者さん達からも沢山応援メールが。
改めてこの場を借りて御礼申し上げます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この木曜日に2ヶ月ぶりのランニング。
いつもの道の街路樹がこんなに茂っていました。

麦畑も。



収穫も近いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「オステオパシー」治療資格の最終試験。
僕にとってドイツで5つ目の資格試験。
この5年間、毎年約30日間講習を受けてきました。
参加資格は「医師」「自然医学療法士」「理学療法士」のみ。
資格のない人は「フルタイムで4年間」通う道があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
6月16日の試験に向かうICEの中。
自信満々。ここでは余裕でしたが。

帰りの電車。
いわゆる「やけ酒」(笑)。

ケルシュ(ケルンの地ビール)の銘柄の一つ、
「フリュー」。
これってブンデスリーガの名門「FCケルン」のカラー?
ファン御用達?
車内で買ったビール。「ビットブルガー」。

雑誌の広告もワールドカップ一色。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
卒業試験は全部で4科目。
4月10日の筆記試験と6月2日の実技試験は合格。
6月3日の口答試験は完敗。
6月16日の協会認定試験も不合格。
情けないが、「2勝2敗」。
野球なら打率5割は凄いのだが、
卒業試験では負け以外何ものでも無い。
自分に負けました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
6月3日の口頭試験。「病理学」の智識を問われる。
ジュリー(試験監督官)はお医者さん二人。
(一人は初対面)
伏されたカードを2枚めくり、それを説明するというもの。
一枚目に引いたのが、爪の下に「点状出血」がある写真。
「細菌性心内膜炎」の症状。
答えると、他にどんな症状が考えられるか?とくる。
でも炎症と「心臓弁膜」の異常以外言えずに答えに詰まった、、。
「敗血症」とか「塞栓症」の可能性とか、大事なことが
あったのだが出てこなかった(悲)。
次にめくったカードが食道のイラスト。
嚥下した物が引っかかる場所を三箇所言って、肝硬変の症状の
一つである「食道静脈瘤」を説明。
その他の疾病の可能性を聞かれ答えに詰まった(悲)。
その後、緊張している僕から何とか答えを引き出そうと
(善意で)ジュリーが色々な質問を出してくる。
「呼吸困難」「肝硬変」「糖尿病Ⅱ型」、、。
最後に「前立腺癌の全身転移」を上手く説明出来ず、
万事休す。
でもねぇー。
今冷静に考えれば全て答えられたのになぁ。
緊張してたか、、(悔)。
しかしこれはただの実力不足。
次に取りたい資格は広大な「病理学の理解」が必須。
9月の再試験に向けて喜んで勉強したいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4つ目の協会認定試験は4人のジュリーの前での試験。
患者さんが一人。
下級生が任意でその役を努めます。もちろん初対面。
ジュリーの前で患者さんに問診10分、触診20分。
一度僕は外に出て待機。治療の組み立てを考える。
この間にジュリーが患者さんに問診と触診。
呼ばれてもう一度部屋に入り、ジュリーの前で診断結果を
発表後に治療を披露。
その後、患者さんに「普通の言葉」で病状説明。
患者さんを帰した後に、何故その治療を選択したのか?
「神経系」「血管系」「筋膜の繋がり」
から専門用語で説明するというもの。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆がビビりまくっていた試験だけど、僕には4つの試験の中で
一番楽な試験だと思っていた。
普段の治療と同じことをすればいいのだから。
(僕には筆記試験が最難関でした)
自信満々で臨んだ試験。
だが一つ大事な質問を忘れていたらしく、そこをジュリーに
突かれ、そこにまた重大な疾病が隠れていて、
「大逆転負け」。
うーん、、。
言いたいことは多々あるのだが、、。
負けは負けです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人間力が試された。
全ての不確定要素は試験前に払拭可能だった。
ジュリー以外の全ての人を味方に変えられるチャンスがあったのに
「大丈夫、大丈夫」とアクションを起こさなかった自分。
言葉では説明が難しいが、、。
「油断」と「慢心」。
これは昔から続けてきた、「自分を見つめる作業」
で判っていた弱い分野。
「一番の弱点」が「ここ一番」の時にでてしまった。
この為に普段闘っているつもりだったが、、。
情けない。
試験とは相手との戦いではなく、
「毎日の自分との戦いの延長」
だと今回改めて思いしらされました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
病理の口頭再試験が秋にあります。
大丈夫です。
必ず合格して報告しますから心配しないで下さい。
今回の事は必ず意味があると思っています。
というより、「意味のある事」にする必要が自分にはある。
5年後、10年後に
「あの試験に落ちたから今の自分がある」
と必ず言える時がきますから。
スポンサーサイト
theme : 医療・病気・治療
genre : 心と身体