ブルベ200km 完走 3

4月のヨーロッパは自転車のクラシックレースで盛り上っています。
先週のフランドル一周に続き、昨日の日曜日は、北の地獄と呼ばれる、
パリ・ルーべ(Paris Roubaix)
狭い畑道や石畳の上を走る、一日で終わるレース(クラシックレース)の中でも、
多分一番ハードなレースです。


確かこのレースの優勝トロフィーは、よくあるピカピカしたカップではなく、台座に
この石畳の一枚の岩(レンガのような)を乗っけたトロフィーだと記憶しています。

古い町、田舎町に行くと、半端じゃなり石畳に出くわします。
つまり舗装技術(アスファルト)が無い時代に、必要に迫られて作られたものでしょう。
古いから隙間が広いし、ブロックの角がいびつなのものや、逆に角が磨耗しているものも。

こちらでは時々走らざるを得ない状況になるけど、振動で自転車が壊れるかと思いますモン。
パリ・ルーべではそんな石畳を50km以上も走るそうです。
生で一度観戦したいと思っています。

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こちらでは午後からユーロスポーツでライブ中継。集団が120km位の所を走行してました。
暖かいので半分昼寝しながら見てました。

ちらちらと第二集団の前の方に、スキルシマノの別府フミ選手が見えました。
(最後はリタイヤしたらしい)

今年はツールドフランスにスキルシマノが招待されたとか。
良かったですねー。

シマノといってもオランダ籍のプロチーム。
こちらで参戦している選手は日本人数名だけど、フミは出場が濃厚ではないでしょうか?

Kさん、今年のツール一緒に見に行きます?

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さてブルベの話に戻ります。

フェリーで渡ったあとの再スタート。
いきなりの高速になったことは書きました。

僕のスタート前からの心配は、ロストしないこと。
ナビは無いし、地図もあれじゃあ、迷ったら終わりです。
ここまで来た意味が無くなるし、車まで帰れないかも?

故に作戦は先頭集団に付いて行く事!

しかしこれが過ちでした。
思っていたより皆さん速かったですねー。
タフなおじさん達ばかりでした。

スタートして約1時間後の第1CP。
9時7分着。23km地点。
15名位の先頭集団と共にスタンプを押してもらいます。


主催者のウヴェ・クローネが僕に声をかけてくれました。
「おー、結構走れるじゃん!、でももうすぐ第二集団が来るから、そっちに付いてきても良いんだよ」

でも頭の中は、「先頭集団、先頭集団、・・・・・・」
と呪文のように唱えている為、彼のアドバイスが理解できていません(笑)

10分位の休憩のあと再び走り出します。
ここからアップダウンの連続。

彼らのトレーニングコースなんでしょう。
登りはまあまあ付いていけるけど、彼らは下りも速い。
分岐点も多いのですが、熟知しているのか、コーナーにスパ-ン!と飛び込んでいきます。

30分後くらいに完全に一人になりました。
分岐点で立ち往生。

後続を待ちます。
やがて若いカップルが来たので、一緒に走らせてもらいます。

少したつと女性の方から、
「トイレ行きたいから先に行ってて」と言われ、まさか待ってますから、とも言えず、再び単独行に。

何とかシートを見ながら走りますが、再びロストした雰囲気。
それでも幹線道路が見えて、しばらく走るとガソリンスタンドが遠くに見えました。

CPだと思い、カードを差し出すと、目を丸くして、「何これ?」という返事。
違うガソリンスタンドでした(冷汗)

店の人に訳を話し、コースシートを見せたら、給油の終わったお客さんも一緒に
助けてくれました。
こういうのがドイツらしいですね。

ラッキーなことに数キロ戻ればCPのガソリンスタンドがあることが判りました。
同じ幹線道路沿いにはいたのです。
少し遠回りしたらしい。

第2CPに入っていくと、第二グループの皆が休んでました。
10時着。47.3km地点。

DSC01091.jpg

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二度と単独行はしてはいけない、と心に誓います。

10人くらいで出発。

アップダウンの連続。
10パーセントの登りも。
登りが得意の人間は先に行くのですが、結局CPで追いつき、皆で一緒に休憩、
皆で一緒にスタートというパターンが最後まで続きました。

途中から同じペースになった3人での走行に。
この一人が「神様ウヴェ様」です。
きつい登りではギヤを落とし、時速8kmまでスピードを落として走る彼。

よくダンシィング(立ち漕ぎ)で走る僕にはゆっくり過ぎるスピード。
自分のペースで走れないと、かえって疲れるのです。

でも皆を追い越して先に行っても、結局は分岐点で立ち往生する事になります。
我慢、我慢・・・、と言い聞かせ僕もギヤを落とし、ゆっくりとついていきます。

でもこれが正解でしたね。
中盤以降も激坂が続き、10パーセントの登りも4箇所くらいあったのでは。
半分も行っていないあそこで、速い連中に付いて行ったら後半は足が
持たなかったでしょう。

第3CP。
13時35分着。110.1km地点。

DSC01092.jpg

右側のクリーム色のジャージの彼が、「神様ウヴェ様、52歳(!)」
仕事はプジョーの自動車整備のマイスター。うーん、彼も職人なんですね・・・。
長距離の走りも職人でした。

DSC01093.jpg

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CPでは一回20分くらい休憩していたと思います。

130km過ぎ位まで山の中を走り、幹線道路へ。
大きな町が近いのか、道路も広くなりました。
足はまだ残っています。

先頭が風の抵抗を受けて走ると、後ろが楽に走れます。
時速も35kmほどで縦一列走行のトレイン。
山の中ではずーっと引いてもらっていたので、恩返しのためにここでは僕も先頭を
交代しながらひきます。

最後の第3CPに15時40分着。140.3km地点。

ここまで来たとき、もう大丈夫だと思いました。完走できると。

- 続く -
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comment

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No title

自分にあった列車が見つかるかどうか・・・・・
登り勾配で連結器解除の可能性大です(とほほ)
ガルミン地図の新ヴァージョンはまだ出ないようなので、
せめて自分用にコースシートをGoogle Mapを使って作り直しています。(不安)

昨日はまたフェルトベルクに上りましたが、ロード・レーサーに抜かれてばかりいて悔しかったですね。

自転車の輪

相変わらず練習熱心ですね。
しっかり準備されているようなので大丈夫ですよ!
気持ちを大きく持ちましょう!
この前の感じでは、「マイペース派」が必ず参加していると思います。

本日また自転車好きな方の情報を入手。
日曜日に数人とお会い出来そうです。
また自転車の輪が増えそうで楽しみです。

PS

Kさんのブログによると、あの奥さん不在時に買ったマウンテンバイク。
奥さんが気に入ったとの事です。
うらやましいですね。

Paris-Roubaix

パリ=ルーべ は、溝の深い石畳や、住宅地の街並みを見ていても、
フランスのレースと言うよりも、ベルギーのレースという感じがしますね。

中継車両の単車の振動を感じるだけで、石畳の深さがわかります。

タイヤを溝(?)に取られた経験のある僕としては、こんなスピードで
走っているのをみているだけでくらくらしそうです。


今年のツール、是非見に行きたいです。
今年は各所の山岳コースがあって、見所が多そうですが、
ここからはどこも距離がありますね。

また、相談させてください。

ツール観戦

Kさん、コメントありがとうございます。

そうですよね、ツール観戦は去年からのテーマでしたね。
自走で峠まで登って応援したら一生の想い出になるでしょうね。(無理に自走しなくても良いですけど)

観戦だけで、しばらくお互いブログのネタに困らないかも。
他にもフランクフルトから観戦希望者がいたら楽しいでしょうね。
ポジティブに計画を練りましょう。

はじめまして

はじめまして、札幌在住のよしだといいます。
野田さんのブログから寄させていただきました。

ブルベ200のレポ、非常に興味深いです。
CPでの休憩風景は国は違えど同じですね!
いつかはドイツのブルベに出てみたいなと思ってます。

それと初めての訪問なのに大変恐縮なのですが、北海道の
ブルベ仲間にもドイツブルベの様子を紹介したく、このブログを
リンクさせて頂いてよろしいでしょうか?

リンクの件

よしださま
コメントありがとうございます。はじめまして。

リンクの件、もちろん構いません。
毎年日本に遊びに帰りますが、日本でも一度走りたいですね。

ドイツでも今夏、第一回の1200kmのブルベが開催されます。
何時かドイツで日本の皆さんとお会いできると楽しいでしょうね。

これからも宜しくお願いします。
プロフィール

shiatsukenkodo

Author:shiatsukenkodo
--------------------------------------------
・石川 正使 丑年生まれ

・在独29年(治療師歴29年)

・独日の治療国家資格を持つ、世界で一番患者さんに恵まれている治療師

・指圧師
 独・医療マッサージ師
 独・理学療法士
 独・リンパドレナージュ
   治療師
 独・スポーツ理学療法士

・ドイツスキーナショナルチームの専属治療師として世界中を転戦

・ドイツチームでオリンピックに参加した唯一の日本人

・渡独前の夢はすべて実現させました

・お陰様で自分の腕一本で海外生活させていただいています

・この仕事が大好き

・今が一番楽しいです

----------------------

・仕事で一番大事な指の怪我が心配で、高校1年生からのめり込んだラグビーを、40歳で引退

・ラグビーを辞めても、好きなスポーツの順番は変わらず、ラグビー、自転車、スキーの順

・健康維持とストレス発散の為、一年中、毎日往復20kmの自転車通勤で、体力抜群のドイツ人相手にバトルを繰り返す毎日を送っている、下りが苦手な元登録レーサー

・生涯のモットーは、

 「人生は強気で行く」
 
 「本物を目指す」

・ ライフワークは

 「治療の探求」

 「ドイツ語の上達」

----------------------

・どう見られるかより「どう在りたいか」を常に自分に問いたい

・生きていく為の仕事ではなく、仕事の為に生きていく人生

・21歳で天職と決めたこの仕事で「知命」を迎え、全ての夢を叶え、生計を立てられる幸せを沸々と感じる昨今

・「職人」「求道心」「前進」

・ブレない生き方

・「初心」「基本」「患者さんを思う心」の難しさ、大切さが最近やっと判りかけてきました

・25年以上もかかってやっと、「治療の基礎」が確立してきたかなぁー、と思う今日この頃

・それに比例して日々増していく「治療は難しい」という思い

・治療を追求すればするほど天井の低い「先細りの筒の中」を進んで行く感じがします

・治療でも人生でも最後の勝負を決するのは、「気」ではないかと考えています

・全ての夢を叶えさせてくれたドイツに感謝

・90歳まで現役治療師として、患者さんに喜んで頂き、社会に貢献する事を、毎朝深く祈念しています

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